【DXと新型コロナウィルス対策<その1>】BCP NEWS Letter
2023/09/13(2026/02/19).
前回までは新型コロナウィルスに対する「感染症BCP」についてを書きました。今回からは、それと大きく関わるDXと新型コロナウィルス対策について書いていきます。
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我が国のデジタル行政

ご存知のように昨年9月に安倍内閣が退陣した後に菅内閣が成立しました。菅内閣は、その直後に新型コロナ禍で露呈した行政のデジタル活用の遅れや不備を踏まえて「デジタル庁」の必要性を訴えたデジタル政策を打ち出しました。新型コロナ対策として様々な支援策が打ち出されましたが、デジタル政策の遅れによって同様の支援策を出している欧米や韓国等とは比べられないほどの遅れが明らかになりました。
デジタル行政の実態

2016年1月から、スタートしたマイナンバー制度も大きな予算を掛けたにもかかわらずほとんど利用活用されませんでした。コロナ禍になる前の2019年7月の朝日新聞記事がそれを明らかにしています(https://www.asahi.com/articles/ASM7F3TKPM7FUUPI002.html)。そこにこのコロナ禍による支援策で大量の事務処理が地方自治体にのしかかってきました。例えば、国民一人当たり一律に10万円を支給した「特別定額給付金」が支給されましたが、その事務処理をデジタル処理できる条件としてマイナンバーカード所有者という条件が付けられました。この時点でマイナンバーカード保有者は、わずか15%と言われています。その他の方は、必要書類を郵送方式で市町村に送付したことになります。この内容をチェックして銀行に振り込まれる間までには、どのくらいの人手と時間が掛かったのでしょう。
NHKでこれに関して外国のニュースを放映していました。西ドイツに居住している日本人音楽家の方の話では、同国のマイナンバーカードを使って同様の支援金を申請したところ、2日後に銀行に振り込まれたとの通知があったとのことです。デジタル行政による迅速さがお分かりだと思います。
デジタル行政の改善へ

日本におけるデジタル化の遅れを象徴するのは、ハンコ行政です。行政の文書についているハンコの数を見ると驚くほどのハンコが文書に並んでいます。順番に書類を回して一つ一つにかかる時間を見れば、いかに非効率な業務かが推測できます。同じ文書をデジタルで全員が同時に見て、確認チェックボタンを押せばどんなに早くなるでしょう。この点も新しく行革担当大臣になった河野太郎氏の行革のスピードが絶大な支持を受けています。
同じように、民間企業においても根本的に仕事のやり方をデジタル化によって変えることが求められています。それがDX,デジタルトランスフォーメーションです。次回から中小企業のDXについてお話しします。
筆者紹介

合同会社IST経営コンサルティング
代表社員石井 洋之
近年、地球環境の悪化が一員とされる自然災害の頻発化と激甚化について、中小企業経営はどのように対応すべきかを内容とするBCPについてコンサルティング業務を実践している。
経歴・活動実績
1946年
静岡市生まれ
2003年
株式会社損保ジャパン退職
2004年
IST経営コンサルティング独立開業
2014年
静岡県立大学大学院経営情報イノベーション研究科博士課程修了 (学位取得)
2016年
静岡県立大学経営情報学部客員共同研究員就任
2022年
静岡県農業経営・就農支援センター専属スタッフ就任
専門分野
リスクマネジメント / クライシスマネジメント / レジリエンス / 中小企業経営 / 全般支援 / 農業分野経営支援 / DX/GX
保有資格
中小企業診断士1997年登録、ITコーディネータ2003年登録、情報処理技術者、システムアドミニストレータ―、ISO27001審査員補、静岡県ふじのくに防災士
加盟学会・団体
リスクマネジメント学会、ファミリービジネス学会、人を大切する経営学会、静岡県中小企業診断士協会、NPOIT静岡、BCAO静岡地域勉強会、(一社) レジリエンス協会、JI1YTF芙蓉グループアマチュア無線クラブ

「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。
- 事業内容
- デジタルマーケティング支援
デジタルコミュニケーションプラットフォーム開発提供 - 認定資格
- ISMS ISO/IEC27001 JISQ27001認定事業者(認定番号IA165279)
プライバシーマーク JISQ15001取得事業者(登録番号10824463(02))
ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定事業者(認定番号0239-2004)

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