株式会社村上エキスプレス様 安否コール導入インタビュー
2019/04/10.
株式会社村上エキスプレス
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株式会社村上エキスプレス 代表取締役社長 山本國雄 様 主査 青島敏久 様
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村上開明堂グループの安全衛生活動方針〈安全衛生は、全てに優先される重要事項と捉え活動する。オール村上開明堂で働く全ての人の安全と健康を守る為に、安心して働ける、明るい職場作りを全員参加で推進する。〉を遵守し、“社員の安否状況の確認”を行う為、安否確認システムを導入。
株式会社村上エキスプレスは株式会社村上開明堂のグループ会社です。
村上開明堂様で製造した自動車用部品を各地のカーメーカー様の物流拠点や生産ラインに配送しています。
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はじめに、安否コールを導入したきっかけを教えてください。
当社は株式会社村上開明堂のグループ会社です。他のグループ会社が、安価で運用しやすい安否システムを使っているという情報を入手しましたので、早速話を聞いてみようということでご紹介いただき、お話を聞くことになったというのがきっかけでした。村上開明堂グループはグループ全体で安全・品質に関する考え方を統一しており、まず一番は「安全」としていますので、当社でも、親会社と同様に災害時に社員の安否を確認し安全を確保するという事を導入の目的としました。当社は運送会社なので配送の為にドライバーが各地を走行しています。災害時に社員がいる場所や社員の状態をすぐに確認できることが必要です。納入先で被災することも十分考えられますので、導入を急ぐ必要性を強く感じていました。
安否コールを導入する前はどのような連絡方法でしたか?
それまでは特に仕組みはありませんでした。何かあった場合は各個人の携帯で一人ひとりとやり取りするしかない状況でした。過去に、大雪で車が動けなくなった時や悪天候による交通規制などがあった場合は、各個人の携帯電話で一人ずつ、やり取りをしていましたが、中には状況把握や経過確認等でやり取りが膨らみ電池切れになった人もおりました。もし大きな地震が起きた場合、そのようなやり取りは現実的に不可能だと思うので、そういう意味でも早くに導入をしたいと考えていました。
安否コールの印象はいかがでしたか?
安否確認システムというと社員数が多い場合を想定したものが多い中、安否コールは100人規模でも使えるという事で、当社にはぴったりだと思いました。従業員の増減があっても十分に対応ができます。親会社の安否確認システムの運用に関わったことがあるのですが、従業員情報の登録や修正、部署の管理が非常に大変で使いづらかったです。それに比べ安否コールは見てすぐ「これはやりやすい!」と思いましたね。統計・集計画面に自動的にまとめられるのは便利です。その社員の被災状況を見て、すぐに具体的な指示出しもできますから。それから、機能面ですごくいいと思ったのは、やはりGPS/MAP表示機能です。全国各地に行っているドライバーの居場所が地図上で、被災状況別に表れるのは大変便利ですね。
導入して一年経ちますが、安否コールの現在の登録状況を教えてください。
現在、正社員が69名、全員登録をしています。配信条件としては、震度は5弱以上で発動、エリアは茨木から広島、そして九州の一部のエリアまでを登録しています。この一年ではテスト配信の訓練を4回ほど行いました。社員が入社するタイミングが何度かあったのでその時と、また、一部の社員が受信できないという事で、迷惑メール関係の設定を調整し、その後、最終確認の為にテスト配信を送りました。
訓練について詳しく聞かせてください。貴社では今後どのような訓練方法を考えていますか?
導入してから一年経過している事、及び安否確認コール未経験の中途採用者がいる事を考慮し、全社員に向けて安否訓練をしようと考えているところでした。しかしながら先月、九州熊本・大分に大きな地震が起こってしまった事もあり、今この時期に訓練すると本災害と勘違いしてしまう事態も考えられますので、事前告知をしたのちに安否訓練を行おうとしました。
当社では、社員のスキルUPや情報共有を目的として毎月1回、全社員を集めて勉強会を行っています。次回、5月の会で安否訓練実施の告知をしようと考えています。
次回の訓練では実際の運用がうまくできるかを想定して、あえて日を決めずに”5月の中で一度配信します”という形を取りたいと考えています。いつくるかわからない状態でやってみたいと思いましたので・・・。注意しなければいけないのは、当社は運送業なのでドライバーの運転中に安否確認メールが届くことも考えられます。ドライバーには運転中は返信せずに現地についたら返答するように、という安全を配慮したルールを決め運用しています。当社では基本的には12時間以内の間隔で返答するようにしています。
安否コールを導入して良かったと思う事を教えてください。
良かったと思う事は、導入することによって安否確認体制がしっかり整備できたということはもちろんですが、意外なところで”社員の意識”が変わったように思います。テスト配信であっても返答を積極的に素早く行ってくれる協力的な社員が多いことには驚きました。安否コールの機能の「掲示板」には多くの訓練の書き込みがあります。
つまり、安否コールを通して今までよりも社員とのコミュニケーションが増えたと言えるかもしれません。こんなに社員の反応が良く、関心が高くなるとは導入前は想像していませんでしたから。うれしいことです。社員に連絡網の教育指導が十分に伝わってきているように感じます。
現在何か課題に感じられる点はありますか?
安否コールを使っている企業のほとんどは手動配信のオプションをつけていると聞きましたが、当社はつけていません。
ですから訓練や配信テストをする場合、今は全社員を対象としてしまいます。実際に1年使ってみるとやはり手動配信メールのオプションはつけたほうがいいな、と感じました。
何か今後ほしい機能などはありますか?
当社にとって、GPSの地図上の状況表示は非常に助かる機能ですが、理想を言うとその地図上の「人」の状態以外にも、その「地域・エリア」の被災状況が色分け表示され、見た目で地域ごとの被災状況までわかるといいなぁと思います。
例えば被害の大きなエリアは赤や黄色、比較的被害の少ないエリアはグリーンなど。遠隔地のエリアの危険地帯が地図上でわかれば、それを見て迂回の指示を出せたりできますね。可能か否かはわかりませんが、将来的に安否コールでそこまで見られると、災害時の対応の度合いや優先順位を考えるための有効な一つの手段になると思います。
安否コールはご利用ユーザー様のお声をもとに日々新しいバージョンアップのため改良の検討を進めています。貴重なご意見としてお預かりさせていただきます。今回は、貴重なお話をありがとうございました。
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