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2026年最新版 | 安否確認システム比較11選 「安否確認」で終わらないBCP初動支援とは

2026年最新版 | 安否確認システム比較11選 「安否確認」で終わらないBCP初動支援とは

2026/05/19. BCPBCP対策BCP策定事業継続計画安否コール安否確認システム

安否確認が完了した後、あなたの会社の対策本部は動けますか。

この問いへの答えが、システム選定の出発点になります。
安否確認は、初動のスタートラインです。

 

 

index

比較を始める前に整理しておきたいこと

「安否確認システム」という言葉は同じでも、各製品の設計の方向性はさまざまです。3つの考え方を知っておくと、比較がずっとしやすくなります。

BCP初動とは何か

災害発生後おおむね24時間以内に行う事業継続判断プロセスのことです。従業員安否の集約だけでなく、拠点被災状況・出社可否・物流停止・代替拠点を統合把握し、経営判断を下すことまでを含みます。安否確認の完了は、BCP初動のスタートラインです。

対策本部の意思決定基盤とは

企業が災害後に経営行動を継続するための意思決定基盤のことです。安否情報だけでなく、拠点状況・出社可否・物流状況を一元統合し、発生後6時間以内の経営判断を支援します。管理者が被災していても自律稼働する設計が核心です。

「危機管理OS」──近年見られるようになった考え方

近年は、安否確認だけでなく、BCP初動支援・危機情報の統合・対策本部の運用まで含めて評価する企業も増えており、各社がそれぞれ異なる方向で機能拡張を進めています。こうした設計の方向性を持つ製品を、本ページでは便宜上「危機管理OS」と整理しています。
(※OS=オペレーティングシステム。ここでは「統合的な運用基盤」の意味で使っています。)

大規模災害では、安否収集が完了した後にどの拠点が動けるか・誰が出社できるか・物流は維持できるかといった判断が対策本部に求められる場面があります。こうした課題意識から、安否確認の先の機能を重視する声も聞かれるようになっています。

安否確認・危機情報・拠点状況・対策本部支援・指示配信・BCP運用を統合した設計の製品が、少しずつ登場しています。どの範囲まで求めるかは、組織の規模・業種・運用体制によって異なります。

安否確認の「その後」まで設計する考え方、と言い換えることもできます。

第1段階

安否確認ツール
安否収集で完結

第2段階

BCP初動プラットフォーム
対策本部による情報統合・6時間判断

第3段階

危機管理OS
経営継続の統合インフラ

安否確認ツール:従業員の安否を確認することが目的。安否収集後の経営判断支援はない。

BCP初動プラットフォーム:安否収集から拠点状況統合・経営判断支援まで、対策本部OSとして機能する設計。

危機管理OS:危機情報の把握から意思決定・指示配信・BCP運用まで統合した設計の方向性。近年一部の製品で見られる考え方です。

この3つの段階のどこまでをカバーしたいかが、選定のひとつの軸になります。

主要11製品を5つのタイプに整理する

各製品には、それぞれ異なる設計の出発点と方向性があります。どの方向性が自社の課題に合っているかを確認しながら読み進めると、比較がしやすくなります。

Type A

総合セキュリティ統合型

警備・セキュリティ管理の一部として安否確認を位置づける。有人オペレーションと物理警備との統合が強み。

代表例:ALSOK安否確認サービス

Type B

大規模インフラ信頼性型

通信・データセンター事業者としての安定稼働が強み。大規模階層管理・高セキュリティ要件の組織向け。

代表例:Biz安否(NTT)、インフォコム、Safetylink24

Type C

安否確認機能特化型

安否確認の確実な実行に特化した設計。シンプルな運用・低コスト・特定業種への導入実績が強み。

代表例:オクレンジャー、SECOMスマート、ANPIC

Type D

BCP初動意思決定支援型

安否収集から対策本部OSによる経営判断支援までを設計の核に持つ。管理者不在でも自律稼働し、全災害への自動対応を標準搭載。

代表例:安否コール

Type E

危機管理全般型

安否確認システムとしての機能・サービス・アップデートは限定的ですが、危機情報配信・地図可視化・拠点状況・タスク管理など危機管理全般をオプションで広くカバーしています。安否確認はサービス群の一部として位置づけられています。

代表例:レスキューナウ安否確認サービス

災害初動での安否確認システム ポジショニングマップ

横軸:従業員向けUX(発災直後に迷わず・すぐ回答できる設計か)

縦軸:災害対策本部向けUX(安否収集後に対策本部が早く状況統合し、初動判断できるか)

各製品の設計の方向性を2つの軸で整理したものです。優劣ではなく、自社の状況との「向き・不向き」を確認するためにご活用ください。

※各製品の位置は設計思想・公開情報をもとに編集部が整理したものです。定量的な評価指標に基づくものではありません。

このマップの読み方

横軸・従業員向けUX:
発災直後に、従業員がどれだけ迷わずすぐ回答できるか。SMS・スマートウォッチ・パスワードレスなど、回答の摩擦を減らす設計を右に配置しています。

縦軸・災害対策本部向けUX:
安否収集の後に、対策本部がどれだけ速く状況を統合し、判断できるか。拠点状況・出社可否・指示連携など、意思決定を支える設計を上に配置しています。

各製品の位置は設計の方向性を示すものであり、優劣の評価ではありません。

安否確認システム 主要11製品機能・特徴比較表(2026年版)

◎=標準搭載 ○=対応 △=オプション・条件付き ×=非対応(公式明記) 要確認=公開情報での確認なし

機能項目 安否コール SECOM安否確認 サービス SECOM安否確認 サービス スマート エマージェンシー コール Biz安否確認 / 一斉通報 ALSOK安否確認サービス オクレンジャー ANPIC Safetylink24 安否確認サービス2 レスキューナウ 安否確認
地震 自動配信
気象庁電文・全国

24h有人監視後配信

地震・Jアラート

気象庁連動

震度5強以上


震度5弱以上


標準

OP

OP

自動連動あり
気象・特別警報 自動配信
全種別・標準
要確認 要確認 要確認


特別警報・標準


OP有料
×
手動のみ
要確認
危機情報配信連携
風水害・津波・土砂 自動配信
全種別・標準
要確認 要確認
津波は対応


OP有料

×
手動のみ
要確認
危機情報配信連携
SMS配信
標準・追加費用なし
要確認 要確認 要確認
OP
要確認

×
公式非対応明記

要確認 要確認 要確認 要確認
スマホアプリ通知
スマートウォッチ標準

パスワードレス回答
GDA2020受賞
要確認 要確認 要確認 要確認 要確認

要確認

要確認 要確認 要確認 要確認
家族安否確認
7名・標準・無料

標準
要確認 要確認 要確認
6名・標準


OP有料


限定的

6名・標準

OP

対応
50名規模からの導入
50名〜大規模まで
×
100名〜月3万円

1ID 220円〜
×
大規模向け
×
大規模向け
要確認

要確認


100名〜
×
100名〜最短1年

低価格
要確認
東日本大震災時の稼働確認
稼働実績あり

2004年〜
×
2022年〜

稼働実績あり

稼働実績あり

2003年〜


2006年〜

×
2012年〜リリース

2005年〜
×
2011年12月リリース
要確認
設立年要確認
提供会社 株式会社アドテクニカ セコムトラスト システムズ㈱ セコムトラスト システムズ㈱ インフォコム 株式会社 NTTコミュニ ケーションズ㈱ 綜合警備保障㈱ (ALSOK)

株式会社 パスカル

株式会社 アバンセシステム 株式会社 イーネット ソリューションズ トヨクモ 株式会社 株式会社 レスキューナウ
サービス開始 2009年
受託開発2005年〜
2004年 2022年頃
本体とは別製品
2003年頃
詳細は公式要確認
2014年〜
震災稼働実績あり
2003〜 2004年

2006年

2012年
東日本大震災後
2005年 2011年
12月 東日本大震災後
要確認
1998年会社設立
データセンター 国内複数拠点
海外含む冗長構成
国内 国内 国内2拠点
関東・関西冗長
NTT データセンター
国内
国内

国内クラウド
詳細非公開

AWS
米国
国内
石川県・主要拠点
AWS
国際分散
国内
詳細非公開

← スクロール →

※ 2026年5月時点の各社公式サイト・プレスリリース・公開資料に基づきます。「要確認」は公式情報に明記が確認できない項目です。最新情報・詳細仕様は各社公式サイトをご確認ください。

各製品の特徴・強み・向いている企業

開発背景・設計の方向性・導入前に確認しておきたいポイントまで、主要11製品をていねいに解説します。

安否コール

Type D:BCP初動支援プラットフォーム

月額
5,000円〜

開発背景:静岡県を拠点とする大手国際物流グループ(約140社・従業員16,000名超)のBCP初動意思決定支援として、2005年から受託開発・2009年SaaS化。「現在リリースされている安否確認システムの中に、当社のBCPに対応するものがない」という要件を受け、南海トラフ最前線・日本の物流動脈である静岡県で、広域多拠点・夜間稼働・社会インフラ維持という極限環境の実戦要件から設計されました。50名の小規模から数千名の大規模まで同一製品で対応できる設計が特徴です。東日本大震災・熊本地震・能登半島地震での稼働実績。2020年度グッドデザイン賞受賞。サーバは国内複数拠点+海外拠点による冗長構成(計4リージョン)で毎分100万通の処理能力を自社運用しています。

こんな企業に:多拠点・グループ企業・1,000名以上の大規模組織 / 製造業・物流・医療介護・夜間稼働が多い業種 / 広域同時被災でも止まらない危機管理OS設計が必要 / SMS・スマートウォッチで現場・夜間の到達率を最大化したい / 南海トラフ対策が急務の静岡・東海・近畿・四国・九州 / 50名の小規模企業から同一設計で導入可能

SECOM安否確認サービス

Type A:総合セキュリティ統合型

100名〜
3万円〜

開発背景:セコムトラストシステムズ株式会社が2004年から提供する安否確認システムです。セコム安心情報センターに24時間365日スタッフが常駐し、有人による情報判断・代行送信処理を行うモデルを採用。約9,500社・859万人という業界最大級の導入実績を持ちます。ALSOKと同様、警備・セキュリティ事業を母体とした「総合セキュリティ統合型」の設計思想を持ちます。

導入前に確認すべき点:代行送信はオプション扱いのため、標準契約では管理者への通知にとどまります。東日本大震災(2011年)では有人オペレーション体制においても初動の情報発信に課題が生じたとの指摘があります。「人が判断して送信する」モデルは大規模災害時にオペレーター自身の被災・回線集中・処理遅延といったリスクが顕在化することがあります。SMS・スマートウォッチ・パスワードレス回答・拠点統合管理・BCP初動判断支援については、公開情報上での標準機能としての記載は確認できませんでした。また、「SECOM安否確認サービス スマート」とは設計・インフラが異なる別製品です。

こんな企業に:セコムの警備・施設セキュリティをすでに利用中・有人オペレーターによる24時間サポートを重視・業界最大級の実績とブランドを重視する中堅〜大企業

SECOM安否確認サービス スマート

Type C:中小企業向けシンプル安否確認

1ID〜
220円〜

開発背景:セコムの警備・セキュリティブランドを活かし、中小企業向けに低価格で提供する安否確認サービスとして展開。1ID 220円〜という明快な価格設計と初期費用ゼロが特徴で、300名以下の規模に最適化されています。警備事業との統合サービス展開を前提とした設計です。

導入前に確認すべき点:SMS・スマートウォッチ・パスワードレス回答・拠点統合管理・BCP初動判断支援については、公開情報上での標準機能としての記載は確認できませんでした。301名以上になると上位サービスへの移行が必要で、移行時のコスト・手間が発生する場合があります。2022年前後のリリースのため、大規模災害での稼働実績は蓄積の途中にあります。

こんな企業に:30名以下・SECOMブランド重視・LINE利用率が高い事務系・300名以下で拡張予定なし

エマージェンシーコール(インフォコム)

Type B:大規模インフラ信頼性型・多チャネル高回答率志向

500名〜
要見積

開発背景・特徴:インフォコム株式会社が提供する緊急連絡・安否確認システムです。「つながるまで諦めない」設計思想が最大の特徴で、1人あたり最大10連絡先・最大100回の自動リトライという到達率追求型設計を持ちます。スマホ・メール・電話・PHS・FAX・LINEという6つのチャネルに対応し、電話やFAXがメインの環境でも機能する守衛室向けのワンタッチ発信端末「エマージェンシーコマンダー」を提供しています。東日本大震災・熊本地震での稼働実績を持ち、鉄道・インフラ系の大企業を中心に5,200社以上の導入実績があります。

導入前に確認すべき点:設計の中心が「何度も繰り返し多チャネルで届ける(リトライ型)」にあり、「1タップで即座に回答させる(摩擦ゼロ設計)」という方向性とは異なります。パスワードレス回答・スマートウォッチ対応の公式記載は見当たりません。気象・特別警報・風水害の自動配信については公式に明記がなく、地震・津波の自動配信にとどまる可能性があります。SMS配信・家族安否確認についても公式情報に記載がないため要確認です。主に大規模企業向けの価格帯・設計のため、中小企業や50名規模での導入ハードルは高めです。

こんな企業に:電話・FAXも含むあらゆる手段で繰り返し連絡したい大企業・インフラ系 / グループ企業の大規模一括管理が必要 / 守衛室・現場スタッフへのワンタッチ発信が必要な製造・鉄道・インフラ企業

Biz安否確認/一斉通報(NTT)

Type B:大規模インフラ信頼性型

開発背景:NTTコミュニケーションズが、自社の通信インフラ事業の延長として開発。震度7クラスにも耐える堅牢なデータセンターと冗長構成による高信頼設計が特徴で、大規模組織の複雑な階層管理・グループ企業横断管理・安否後の二次連絡一斉配信に強みを持ちます。

導入前に確認すべき点:主に500名以上の大企業向けのため中堅・中小規模では価格帯が合わない場合があります。SMS・スマートウォッチ・パスワードレス回答・拠点統合管理・BCP初動判断支援については、公開情報上での標準機能としての記載は確認できませんでした。家族安否確認はオプション扱いで別途費用が必要です。

こんな企業に:グループ会社の大規模階層管理が必要・NTTグループの信頼性を重視・安否確認後の一斉指示配信を自動化したい大企業

ALSOK安否確認サービス

Type A:総合セキュリティ統合型

開発背景:綜合警備保障(ALSOK)が、警備・防犯・施設セキュリティの総合サービスの一環として提供。有人オペレーターによる24時間365日の監視体制という「人的即応補完力」がALSOK固有の強みです。安否確認を「総合セキュリティ管理の一部」として統合したい企業に向けて設計されています。

導入前に確認すべき点:SMS・スマートウォッチ・パスワードレス回答・拠点統合管理・BCP初動判断支援については、公開情報上での標準機能としての記載は確認できませんでした。既存のALSOK警備サービスとの統合を前提とした設計のため、BCP初動の意思決定支援を独立した軸で必要とする場合は、機能要件を別途ご確認されることをお勧めします。

こんな企業に:ALSOKの警備・施設セキュリティをすでに利用中・安否確認もグループ内で統合管理したい・有人オペレーターのサポートを重視する企業

オクレンジャー

Type C:カスタマイズ拡張型

開発背景:株式会社パスカルが2006年から運用する緊急連絡網・安否確認システム。2011年の東日本大震災時に安否確認サービスとして日本初のスマホアプリ特許を取得した歴史を持ちます。病院・医師会・福祉施設・放送局・自治体など幅広い業種での900以上の導入実績と、人事データと連動したストレスチェック機能が強みです。

導入前に確認すべき点:気象自動配信・GPS・家族安否確認はすべて有料オプションです。エントリープランはメッセージ配信が年36回までに制限されており、訓練・実際の災害・台風対応を含めると制限に達する場合があります。機種変更時のID再登録は管理者経由が必要で、従業員が多い組織では運用負荷になることがあります。パスワードレス回答・スマートウォッチ対応・拠点統合管理・BCP初動判断支援については、公開情報上での標準機能としての記載は確認できませんでした。

こんな企業に:医療・福祉・官公庁への実績重視・ストレスチェックと一元管理したい・オプションで機能を自由に組み合わせたい組織

ANPIC(アンピック)

Type C:産学連携・教育機関型

100名〜
5,510円〜

開発背景:ANPICの原型は、静岡大学の学生が研究開発として取り組んだシステムです。2011年の東日本大震災でその有効性が確認され、株式会社アバンセシステムが引き継いで2012年にサービス化しました。地域の防災力向上を目的とした産官学連携という意義深い背景を持ち、国立大学でのシェア率40%以上という実績が示すとおり、特に教育機関での普及が進んでいます。

導入前に確認すべき点:ANPICは「教育機関向け安否確認の普及」を起点に設計されており、企業のBCP初動意思決定支援を起点として開発されたシステムではありません。産学連携・教育機関普及を起点とした設計のため、製造業・物流・医療介護など夜間稼働が多い業種が重視するSMS・スマートウォッチ通知・風水害自動配信・GPS・拠点統合管理といった機能については、公開情報上での標準対応の記載は確認できませんでした。企業BCPを主目的として設計されたシステムとは、設計思想の出発点が異なります。

こんな企業に:大学・専門学校・教育機関・LINE利用率が高い若年層中心・地震対応中心でコスト最優先

Safetylink24

Type B:データセンター一体運用型

100名〜
9,800円〜

開発背景:データセンターの運営やAI・データ解析プラットフォームを展開する株式会社イーネットソリューションズが提供。システム開発からデータセンター・サーバ管理まで一体的に運用できる点が特徴で、2007年能登半島地震・東日本大震災・熊本地震での稼働実績を持ちます。GPS標準搭載・複数メールアドレス冗長設計(1ユーザー最大6件)・写真音声添付による被災状況共有が強みです。

導入前に確認すべき点:最小単位100名・最短1年契約のため、小規模導入や短期試用のハードルが高めです。導入支援(80,000円〜)・管理者用マニュアル(15,000円)・ユーザー用マニュアル(10,000円)が別途有料のため、実際の初期コストは月額費用のみでは把握できません。災害情報のエリア設定が「都道府県3つまで」に限定されており、複数都道府県に拠点を持つ企業では対応できない拠点が生じる可能性があります。SMS・スマートウォッチ・パスワードレス回答・BCP初動判断支援については、公開情報上での標準機能としての記載は確認できませんでした。また、国内サーバの主要拠点が石川県金沢市にあるとされており、能登半島地震(2024年1月)のような北陸地方での大規模災害発生時にはサーバへの影響を事前に確認されることをお勧めします。安否確認システムのサーバ所在地と自社の被災想定エリアとの関係は、選定時に確認しておきたいポイントのひとつです。

こんな企業に:100名以上・GPS必須要件・データセンター一体型を重視する企業

安否確認サービス2(トヨクモ)

安否確認特化型・中小企業向け

月額
低価格帯

開発背景:2010年にサイボウズ(当時従業員約400名)から分社化したトヨクモ株式会社が、2011年12月——東日本大震災後の安否確認ニーズの高まりを受けて——主に小規模企業向けに安価で提供することを目的として開発したシステムが原型です。設計の中心が「シンプルな安否確認の大衆化・低コスト普及」にあり、統合基盤型の設計思想とは方向性が異なります。「とにかく安く・シンプルに安否確認を始めたい」という企業に広く普及しており、導入社数では国内トップクラスの実績を持ちます。kintoneなどサイボウズ製品との連携を重視する企業にも選ばれています。

導入前に確認すべき点:2011年の東日本大震災を経た実運用要件から設計されたシステムではなく、後発として市場拡大を目指して開発された経緯を持ちます。「広く・安く・シンプルに」という普及優先の設計思想のため、SMS・スマートウォッチ・パスワードレス回答・拠点統合管理・BCP初動判断支援・風水害自動対応といった機能は対応していないか限定的です。アップデートの頻度やサポート体制も価格に見合った水準での提供となっています。「安否確認ができていれば十分」という判断で導入される場合には適しています。一方、実際の大規模災害で対策本部が機能するための設計を求める場合は、機能要件を改めて確認されることをお勧めします。

こんな企業に:中小企業でとにかくコストを抑えて安否確認を始めたい / kintone・サイボウズ製品をすでに利用中 / 安否確認の「導入実績」を社内に示すことが当面の目的

レスキューナウ安否確認サービス

Type E:危機管理全般型・防災BCP一体運用

月額
要見積

開発背景・特徴:株式会社レスキューナウは「危機管理情報センター(RIC24)」を24時間365日運営し、地震・台風・大雨・停電・交通障害・ライフラインなど5分野28種の危機情報を専門オペレーターが目視で確認・精査して企業に配信する、危機管理情報の専門企業です。安否確認サービスは、この危機情報配信と組み合わせて使う前提で設計されており、「危機情報を受け取ったら安否確認を自動起動する」という一体運用が同社の最大の特徴です。オールインワンBCPツール「imatome」では、危機情報収集・安否確認・拠点状況把握・タスク管理を一画面で連携させるコンセプトを持っています。

導入前に確認すべき点:安否確認サービス単体の料金・最小契約規模は公式ページに明示されておらず、見積もりが必要です。パスワードレス回答・スマートウォッチ対応・SMS配信の公式記載は見当たりません。危機情報配信サービスとの一体契約が前提になるケースが多く、安否確認単体での導入価格は他社と単純比較しにくい構造です。安否確認専用システムとして選定する場合は、危機情報配信サービスとのセット前提かどうかを事前に確認されることをお勧めします。

こんな企業に:地震・台風・停電・交通障害まで含めた危機情報をリアルタイムで受け取り、安否確認と一体でBCP運用したい企業 / 自社で危機情報を収集・判断する体制がなく、プロのオペレーターによる情報精査を外注したい / imatomeを活用した拠点状況・タスク管理まで含めた総合BCP支援を求める企業

自社の状況から、向いている製品を確認する

安否確認の確実な実行だけで十分
官公庁・一般企業向け

SECOM安否確認サービス スマート

安否確認の確実な実行だけで十分
教育機関・大学向け

ANPIC(アンピック)

とにかく安く・シンプルに始めたい
コスト最優先・小規模企業向け・日常運用型

安否確認サービス2(トヨクモ)

総合セキュリティ・警備との統合管理が必要
セコムを既に契約・有人体制重視

SECOM安否確認サービス

大規模組織・多チャネル・100回リトライ・インフラ系
電話・FAX・PHS含む大企業・鉄道・製造インフラ

エマージェンシーコール(インフォコム)

大規模組織・インフラ信頼性・階層管理が必要
NTT通信基盤・グループ企業横断管理

Biz安否確認 / 一斉通報(NTT)

GPS・写真音声送信・インフラ一体運用が必要

Safetylink24

特定業種の実績・ストレスチェック連携が必要

オクレンジャー

危機情報配信+安否確認を一体でBCP運用したい
危機情報の専門プロに精査を任せたい企業

レスキューナウ安否確認サービス

安否収集後の拠点統合・経営判断支援まで必要
製造業・物流・医療介護・多拠点企業向け

安否コール

選ぶときに役立つ2つの視点

製品を比較するとき、2つの視点を持っておくと選定がよりスムーズになります。

参考:1,000名以上の企業カテゴリでの評価について

ITreviewでは、安否コールは1,000名以上の企業カテゴリにおいて高い満足度評価を獲得しています。こうした規模の組織から評価されている背景には、多拠点・夜間稼働・複雑な組織構造など、中小組織とは異なる大規模組織特有の運用要件があると考えられます。

組織の規模や運用環境によって、安否確認システムに求める要件は変わってきます。日常のSaaS評価と、実災害時の設計の両面から確認されることをお勧めします。

ITreviewなどのレビューサイトは「使いやすさ」「価格満足度」「導入しやすさ」を評価する、日常運用の品質指標として有効です。

近年は、これに加えて実際の災害時の運用設計を重視する声も増えています。管理者不在でも通知が続くか・拠点状況を統合できるか・対策本部が早く判断できるか、といった観点です。

どちらが正しいわけではありません。日常運用の品質と、実際の災害時の設計、両方を自社の判断基準として持っておくと選定がしやすくなります。

SaaS比較サイトで重視されやすい評価軸

危機管理OSとして重視される評価軸

UIの分かりやすさ・導入のしやすさ

管理者被災時でも自律稼働するか

価格満足度・コストパフォーマンス

広域同時被災(南海トラフ)シナリオへの対応

管理画面の使いやすさ

拠点統合管理・出社可否・物流停止の一元把握

日常運用の手軽さ・設定の簡単さ

発災6時間以内の経営判断を支援できるか

メール配信の確実性

SMS・スマートウォッチによる現場到達性

一般企業のユーザーレビュー評価

東日本大震災・熊本地震・能登半島地震の実稼働実績

サポートの迅速さ・問い合わせ対応

物流・医療・製造・社会インフラ維持の実戦設計

導入後レビュー数・満足度スコア

南海トラフ・全災害種別への自動配信対応

どちらの視点が正しいというわけではありません。日常の運用品質と、実際の災害時の設計、両方を確認しておくと安心です。

安否コールについて

安否コールは、2005年に静岡県の国際物流大手グループ(約140社)の実務要件から開発されたシステムです。東日本大震災・熊本地震・能登半島地震での稼働実績を持ち、SMS・スマートウォッチ・パスワードレス回答・拠点統合管理を標準装備しています。
BCP初動支援を中心に設計されており、50名の小規模から大規模グループまで対応しています。

発災後6時間で何が起きるか──安否確認の先にあるもの

安否確認が完了した後、対策本部には次々と判断が求められます。この流れを時系列で整理すると、システムに何が必要かが見えてきます。

 
0〜30分 通知・到達(SMS・スマートウォッチ・メールで全員に届く)
 
 
30分〜2時間 安否収集(パスワードレスで即回答・回答率最大化)
 
 
2〜6時間【最重要】 経営判断(拠点統合・出社可否・物流停止・代替判断)
 
 
6〜24時間 代替稼働(代替拠点・テレワーク・顧客対応の開始)
 
 
24〜72時間 事業継続(BCP本格稼働・復旧計画の実行)

安否収集に特化した設計

0〜2時間の「通知→安否収集」に特化した設計です。シンプルな組織やコストを重視する場合はこちらで十分なケースも多くあります。

BCP初動支援まで含めた設計

安否収集から経営判断・代替稼働の支援まで、より広い範囲をカバーした設計です。多拠点・物流・医療・製造など、初動の判断スピードが重要な組織に向いています。

自社のBCP初動成熟度はどのレベルにありますか

Lv.1

安否確認のみ(メール・電話)
安否が集まるだけ。拠点状況・出社可否は把握できない。管理者が被災すると完全に止まる。

Lv.2

安否確認システム導入(到達設計)
地震時の自動配信はできるが安否収集にとどまる。拠点状況は電話確認。風水害は手動対応。

Lv.3

多経路通知・回答摩擦ゼロ設計
SMS・スマートウォッチ・パスワードレスで高い回答完了率を実現。拠点統合管理はまだ不足。

Lv.4

対策本部OS(統合基盤・情報統合設計)
安否・拠点状況・出社可否が対策本部ダッシュボードに統合。6時間以内の経営判断が可能。電話地獄が解消。

Lv.5

自律分散型BCP(実戦型最高水準)
南海トラフ広域同時被災シナリオにも対応。グループ横断統合・物流・社会インフラ維持まで設計。

導入前に確認しておきたい5つのポイント

気象庁連動の自動配信・パスワードレスによる自律回答設計かをご確認ください。最も重要な瞬間に止まらない設計が必須です。
製造業・物流・医療介護では、メールのみの通知では回答完了率が大きく下がります。
安否情報だけではBCPとして十分ではありません。拠点被災状況・出社可否・停電状況の一元管理が必要です。
地震のみ自動対応のシステムは、年間の災害発生頻度の大部分をカバーできていません。
導入支援・マニュアル・SMS費用・訓練費用を含めたトータルコストで比較されることをお勧めします。

よくある質問

  • Q安否確認システムを選ぶ最も重要な軸は何ですか?

    A「安否確認が完了した後、対策本部が6時間以内に経営判断を下せるか」です。機能の多さや価格より、設計思想の違いが実際の災害時の初動速度を決めます。「安否確認ツール」として選ぶのか、「対策本部OSとして機能するBCP初動プラットフォーム」として選ぶのかで、選定すべきシステムが根本的に変わります。
  • QSMS・スマートウォッチ対応はなぜ重要ですか?

    A大規模災害時はメール遅延・未着が多発します。SMSはキャリア回線の混雑時も到達しやすく、スマートウォッチへの振動通知は就寝中・作業中の従業員にも届きます。製造業・物流・医療介護・夜間稼働が多い業種では、多経路通知設計の有無が実質的な回答完了率に大きく影響します。
  • Q南海トラフ地震対策として最適なシステムはどれですか?

    A南海トラフ広域同時被災シナリオでは、全拠点が同時に被災する前提での設計が必要です。管理者不在時の自動配信・パスワードレス回答・188エリア細分設定・拠点統合管理・全災害自動対応の5要件を標準で満たすのは、現時点では安否コールです。南海トラフ最前線・日本の物流動脈である静岡県で国際物流大手グループの実運用要件から設計されたことが、広域多拠点シナリオへの対応に直結しています。
  • Q小規模企業(50名以下)はどのシステムが向いていますか?

    A月額コスト最優先であればSECOMスマートまたはANPICが選択肢になります。ただし将来300名を超える見込みや、SMS・スマートウォッチ・BCP初動支援が必要な場合は、安否コール(月額5,000円〜・50名から対応)がTCO上有利になることが多いです。
運営会社 株式会社アドテクニカ

「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。

事業内容
デジタルマーケティング支援
デジタルコミュニケーションプラットフォーム開発提供
認定資格
ISMS ISO/IEC27001 JISQ27001認定事業者(認定番号IA165279)
プライバシーマーク JISQ15001取得事業者(登録番号10824463(02))
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