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【安否確認システムを比較】緊急連絡/安否確認サービス(富士通)と安否コール

【安否確認システムを比較】緊急連絡/安否確認サービス(富士通)と安否コール

2021/06/08.

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【安否確認システムを比較】緊急連絡/安否確認サービス(富士通)と安否コール

安否確認システムは非常時の重大な場面で利用するシステムです。

災害が発生した中でも確実に機能し、的確に操作ができるシステムかをチェックし、自社に最適なサービスを選びましょう。

本記事では、富士通の「緊急連絡/安否確認サービス」と「安否コール」の機能の特徴を比較しながら、企業が導入する際に気をつけたいポイントについて解説します。

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富士通の安否確認システム「緊急連絡/安否確認サービス」の特徴

画像出典:FUJITSU│緊急連絡/安否確認サービス

 

富士通の「緊急連絡/安否確認サービス」は、2004年にサービスを開始した運営歴の長い安否確認システムです。

富士通グループ全体での運営実績もあり、大規模な訓練を実施して定期的に性能評価と運用へのフィードバックを行っています。

ICTの総合ソリューションサービスを展開する企業が提供するだけあり、富士通が保有するデータセンターの堅牢さや稼働率の高さには定評があります。

東日本大震災をはじめとする大規模災害発生時にも実力を発揮してきました。

地震発生後に起きる通信の輻輳(混雑してつながらなくなる状態)を考慮し、気象情報と連携した完全自動のメール送信により、すばやく確実な通知を実現します。

スマートフォンアプリにも対応しており、回答率の向上を図ります。

緊急連絡/安否確認サービスのメリット

画像出典:FUJITSU│緊急連絡/安否確認サービス

 

富士通の「緊急連絡/安否確認サービス」の特長としては、長い運用実績とセキュリティの高さから得られる安心感と、通信が輻輳する中での初動の迅速性を意識した一斉送信までの早さが挙げられます。

長い運営歴と強固なセキュリティの安心感

緊急連絡/安否確認サービス」のサービス開始は2004年からと運営歴が長く、8万IDを超える富士通グループ全体での稼働実績をはじめ、大規模訓練での検証も行って改良が重ねられています。

広域で甚大な被害となった東日本大震災、深夜に発生した北海道胆振東部地震、通勤時間帯に発生した大阪北部地震など、実災害のさまざまなシーンで安定した稼働が認められてきました。

ネットワークやサーバーは富士通システムセンターで運用管理されています。

ICT総合ソリューションサービスを展開するグループ内で冗長化され、信頼性の高いデータセンターで運用されているため、データ運用の面でもセキュリティの面でも堅牢なシステムとなっており、安心して接続できます。

スピーディな安否確認が可能

地震のように突然発生する災害時には、通信が混雑してつながりにくくなる輻輳状態が発生します。

災害対応に必要な重要通信を確保するため、通信規制がかかることも少なくありません。

できるだけ早く初動体制を確立するためにも、迅速な安否確認の送受信はとても重要です。

緊急連絡/安否確認サービス」は、輻輳を意識し、地震発生後から10分足らずの時間内に一斉送信や安否の回答が行えるよう設計されています。

気象庁から発せられる気象情報(地震・津波や特別警報など)と連動し、指定された地域へ自動的に一斉メール通知やスマートフォンアプリにプッシュ通知を行います。

WEB回答に比べてデータ量が少なく、輻輳の影響を受けにくいため、迅速な状況把握ができるメリットがあります。

緊急連絡/安否確認サービスのデメリット

緊急連絡/安否確認サービス」は、メールによる安否確認が主流のシステムで、回答は文字を入力して返信するしくみになっています。

災害発生直後の混乱した中で文章を考えながら文字を打ち込むのはかなりの手間になり、返信率を下げてしまう可能性があります。

また、IDとパスワードによるログイン方法について、ユーザーがパスワードを忘れてしまった場合、管理者側でパスワードのリセットができないため、ユーザー側でいちからアカウントを作り直すしくみとなっており、災害時の緊急対応に支障がでてしまうかもしれません。

もうひとつ注意したいのは、安否確認以外の機能については別途システムが必要になる点です。

例えば、プッシュ通知されたメールやアプリに対して回答がない場合、単に返信が遅れているだけなのか、迷惑メールフィルタにかかって届いていないのか、IDやパスワードを忘れてログインできないのか、危険が迫って返信できない状況にあるのかなどはわからず、個別の確認や災害対応に必要な指示などは別の手段で連絡を考える必要があります。

従業員からの回答がなければ場所の把握も難しいでしょう。

緊急連絡/安否確認サービスと比較した安否コールの強み・弱み

ここからは、「緊急連絡/安否確認サービス」と「安否コール」を比べることで、安否確認機能にどのような違いがあるのかをみていきましょう。

安否コールの強み

「安否コール」は、ID・パスワードの管理が必要ない操作性のよさ、日常から使える多様な機能、明確な料金設定といった特長をもつシステムです。

ID・パスワードの管理が必要ない


画像出典:安否コール│安否確認サービス 「安否コール」の主な特徴

 

災害は突然やってきます。

緊急時のあわてた心理状態でも確実に扱えるツールにしておく必要があります。

特によくあるのが、迷惑メールにかかってしまい登録できない、メールが届かない、突然の災害であわててしまい、IDとパスワードを思い出せないといった操作上のトラブルです。

「安否コール」は、こうした問題を回避するため、IDもパスワードも必要ない安全なしくみを開発しました。

金融機関など厳重なセキュリティ管理を必要とする組織が採用する端末認証の技術を用いて登録時に端末を紐付けることにより、ログイン時のトラブルを解消します。

管理者がIDとパスワードを管理することもないため、個人情報の漏洩も防ぎます。

ユーザーにやさしいデザインが評価され、2020年にはグッドデザイン賞を受賞しました。

使いやすさを向上させる多様な機能を搭載


画像出典:安否コール

 

安否確認を行う目的は、迅速な初動体制を確保することにあります。

したがって、安否確認システムに求められる要件は、災害が発生した時点で従業員がどこにいてどのような状態にあるのかを把握し、遠隔からでも次の行動を指示するためにあらゆる手段を構築しておくための機能です。

「安否コール」は、災害発生時の緊急事態でも着実に指示や連絡調整ができるよう、自動メール配信やアプリ通知だけでなく、掲示板、家族の安否確認、アンケートなど、さまざまな機能を搭載しています。

また、オプションでGPS位置情報を取得する機能も連携できるため、緊急で助けを呼ぶ状況になった際も位置情報付きですばやく情報を送ることが可能です。

これらの機能は、平常時のリモートワークでも効果を発揮します。

日常的に使い続けて操作に慣れておけるため、いざというときにも慣れたシステムで連絡をとりあえ、災害対応がスムーズになります。

明朗な料金設定

緊急連絡/安否確認サービス」は、導入や運営に必要な価格が公開されておらず、検討前に自社内の状況についてある程度把握したうえで問い合わせる必要があります。

安否確認や初動体制の構築にどのようなものが必要かの検討も含め、情報を集めておきたい担当者にとっては準備の目安がつきづらいともいえます。

この点、「安否コール」は、従業員の規模と使いたい機能に応じて費用の目安が公開されているため、簡単にイメージをもつことができ、社内での導入の検討がスムーズになります。

 「安否コール」の価格設定は、数十人から数千人まで、多様な規模と機能のモデルプランを用意しています。

月額コストは最小構成で5,000円、初期費用80,000円と、格安で運用を開始できます。 

対象 プラン名 月額費用 初期設定費用
小規模企業向け
(~50名)
ミニマム ¥5,000~ ¥80,000
ミニマム+ ¥8,000~
中規模企業向け
(100名~)
スタート ¥15,000~ ¥105,000
ノーマル ¥18,000~
ビジネス ¥21,000~
大規模企業向け
(システム連携)
プロ ¥30,000~
エキスパート ¥40,000~ ¥155,000

 

さらに、すべてのプランについて、全機能を無制限で1カ月利用できる「無料トライアル」が用意されています。

「いざというときの対策は用意しておきたいが中身がわからないものに大きなコストは割けない」という企業も導入しやすいでしょう。

安否コールの弱み

「安否コール」は2010年にリリースされました。2004年から稼働している「緊急連絡/安否確認サービスに比べると運営歴は短いといえます

またデータセンターやセキュリティの堅牢性に関して緊急連絡/安否確認サービス」の基盤は国内トップクラスの実績をもつ富士通グループのほうが安心感は強いといえるでしょう。

安否コール」は実用面で稼働実績をもつシステムといえます。

広域災害で同時被災することも想定し、複数のリージョン箇所へサーバーを設置して多重化・冗長化を図り、東日本大震災時もその後の大規模地震や豪雨災害時も、問題なく稼働しています。

また、セキュリティレベルに関しても、ネットバンキングなども採用するプラットフォームを用い、高いセキュリティレベルを確保しています。

緊急連絡/安否確認サービスと安否コールはこんな企業におすすめ

富士通の「緊急連絡/安否確認サービス」と「安否コール」では、それぞれ得意とする機能が異なります。

自社にとって必要なのはどの機能かをよく検討し、適切に選びましょう。

緊急連絡/安否確認サービスはこんな企業におすすめ

富士通の「緊急連絡/安否確認サービス」は、次のような要望をもつ企業におすすめといえます。

グループ企業も含めた大規模な管理がしたい
・シンプルな安否確認の一斉送信だけできればよい
大手ICTソリューション企業が運用する安心感がほしい

安否コールはこんな企業におすすめ

「安否コール」は、次のような要望をもつ企業におすすめといえます。

 ・安否確認後の災害対応や家族の安否確認などにも活用して事業継続の実効性を高めたい
日常から多様な機能を活用して操作に慣れておきたい
小規模企業でも導入できる価格と機能のバランスがよいプランを探している
・お試し期間にじっくり検討したい
・実際の災害で問題なく稼働した実績を重視したい

緊急連絡/安否確認サービスと安否コールの比較まとめ

安否確認は災害発生直後に送信したら終わりではありません。

災害が起きた混乱の中でも的確な初動対応を行うため、全従業員が行う大切な情報共有の行動です。

安否確認サービスの比較をする際は、安否確認後の災害対応に効果的連絡手段や、従業員の家族も含んだ情報共有なども意識するとよいでしょう。

 無料で機能を試せるお試しを上手く活用し、実際に操作しながら検討してみてください。

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「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。

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