無料で使える安否確認システム6選!小規模向けツールと無料手法を解説
2021/12/23(2026/08/24).
安否確認システムや安否確認の方法は、企業規模やBCPで求める対応レベルによって選び方が変わります。
企業の安否確認には、LINEなどのチャットやSMS(ショートメッセージ)を活用する方法から、災害時に従業員へ迅速に通知し、回答状況を集計できる法人向け安否確認システムまで、さまざまな選択肢があります。
例えば、従業員20名以下などの小規模な企業・組織で、まず安否確認の仕組みをつくりたい場合は、普段利用しているLINEなどのチャットやSMSなど、無料・低コストのツールから始める方法もあります。
一方、企業のBCPでは、従業員へ迅速に通知し、安否回答を集めることは災害初動の第一歩です。その後、従業員の被災状況や出社可否、拠点の状況などを把握し、災害対策本部が次の行動を判断できることが重要になります。
安否確認は、BCP初動のゴールではなくスタートです。
この記事では、無料で利用できる安否確認システムや安否確認方法を紹介するとともに、無料サービスと法人向け安否確認システムの違い、企業が安否確認の仕組みを選ぶ際に確認しておきたいポイントについて解説します。
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無料の安否確認と法人向け安否確認システムの違い
無料・低コストのツールと法人向け安否確認システムでは、費用だけでなく、災害時にできることやBCPで担う役割が異なります。
| 比較項目 |
無料・低コストの |
法人向け・BCPを想定した |
| 主な対象 | 小規模な企業・組織 | 中堅・大手企業、BCPを重視する企業など |
| 規模の目安 | 20名以下など | 多人数・複数拠点など |
| 主な目的 | まず安否を確認する | 安否確認をBCP初動につなげる |
| 災害時の通知 | 手動通知が中心 | 災害に応じた自動通知など |
| 安否回答 | チャット・SMSなどで確認 | 専用システムで回答・集計 |
| 回答状況 | 手動・簡易的な確認になりやすい | リアルタイムに把握しやすい |
| 未回答者の把握 | 個別・手動確認になりやすい | システムで把握 |
| 被災状況の収集 | 個別確認になりやすい | 従業員や拠点などの情報を収集 |
| 出社可否 | 個別確認になりやすい | 情報を収集し初動判断に活用 |
| 複数拠点の把握 | 別途確認が必要になりやすい | 拠点ごとの状況を把握 |
| 災害初動の判断 | 必要な情報を別途集めて判断 | 収集した情報を初動判断に活用 |
| BCPでの役割 | 安否確認が中心 | 安否確認から災害初動の判断につなげる |
「無料か有料か」だけではなく、「安否確認だけでよいのか、その後のBCP初動まで必要なのか」で選ぶことが重要です。
無料・低コストの方法を探している場合は、このまま本記事をご覧ください。
法人向けサービスを比較したい場合は「2026年最新版 安否確認システム11選」、安否確認を起点として災害初動の意思決定までつなげたい場合は、BCP Platform「安否コール」の公式サイトをご覧ください。
法人向け安否確認システムを比較したい方
| 2026年最新版 安否確認システム11選を見る |
安否確認から災害初動の意思決定までつなげたい方
| 災害初動の意思決定を支援する BCP Platform「安否コール」 |
無料で使える安否確認システムの特徴
無料で使える安否確認システムは存在します。
ただし、無料サービスでは利用人数、機能、送信回数、保存期間などに制限が設けられている場合があります。企業で利用する際は「無料で使えるか」だけでなく、自社の人数や安否確認の目的に必要な機能を満たしているかを確認することが重要です。
無料で使える安否確認には3つのタイプがある
「無料の安否確認」といっても、利用条件は同じではありません。
大きく分けると、次の3タイプがあります。
| タイプ |
特徴 |
主な利用イメージ |
| 完全無料のツール | 料金をかけず継続利用できる一方、 企業向けの管理機能は限定的な場合がある |
個人・家族・小規模グループ |
| 人数・機能制限付きの無料プラン | 一定人数までは無料。 人数や機能、送信回数などに上限がある |
小規模法人・少人数組織 |
| 有料システムの無料トライアル | 一定期間、法人向けシステムを無料で試し、 実際の運用を確認できる |
本格導入前の企業 |
ポイントは、「無料で使い続けたい」のか、「無料で試して自社に合うシステムを選びたい」のかを分けて考えることです。
個人・家族・友人間での使用がメイン
無料で使える安否確認サービスには、小規模な法人や個人利用に向いているものが多くあります。相手に無事であることを伝えたり、家族や友人の状況を確認したりする用途では、無料サービスでも目的を満たせる場合があります。
一方、企業で従業員全体の回答状況を管理し、未回答者を把握したり、部署・拠点単位で集計したりする場合には、企業向けの管理機能が必要になります。
小規模法人で無料の安否確認システムを使用する
20人以下の小規模法人であれば、e-安否やあんしん連絡網 You-OKなど、20名まで無料で利用できるサービスがあります。少人数でまず安否確認の仕組みをつくりたい場合には、こうした無料プランも選択肢になります。
ただし、人数が増えた場合や、複数拠点の管理、自動通知、詳細な集計などが必要になった場合は、有料プランや法人向け安否確認システムへの移行も含めて検討しましょう。
無料のSNSを安否確認システムとして代用する場合
LINEやFacebookなど、普段利用しているSNSやチャットツールを安否確認に活用する方法もあります。日常的に利用しているため操作に慣れていることはメリットです。
ただし、企業で利用する場合には、従業員が個人アカウントを勤務先に知らせることへの抵抗や、未回答者の抽出、回答状況の集計、管理者による一元管理などの課題があります。無料で利用できることだけでなく、「誰の安否を、誰が、どのように確認・集計するのか」まで考えて選ぶことが重要です。
大規模法人は有料の安否確認システムが適している
一定規模の従業員を抱える法人や複数拠点を持つ企業では、無料の安否確認システムだけでは、必要な運用をまかないきれない場合があります。特に企業のBCPで利用する場合は、通知を送るだけでなく、回答状況や未回答者を短時間で把握し、その後の災害初動につなげられるかが重要です。
従業員数や拠点数が増えるほど、メールやExcelだけでの安否確認では、集計や未回答者管理の負担が大きくなりやすくなります。人数増加・複数拠点・自動通知・未回答者管理・BCP運用のいずれかに課題がある場合は、法人向け安否確認システムを検討するとよいでしょう。
無料で使える安否確認システム
ここでは無料で使える代表的な安否確認システムを紹介します。
e-安否
ラビックスが提供するe-安否は、20名まで無料で利用できる企業向け安否確認システムです。 2005年にリリースされた、安否確認システムとしては長い実績を持つサービスです。基本的な安否確認の機能のほか、安否確認メールに回答すると自動的に位置情報を送信するという機能も備わっています。 なお、20名以上の場合は有料になるほか、無料となるライトプランでは、プロプランと比べて機能制限があります。
あんしん連絡網 You-OK
https://you-ok.jp/webs/use_anpi
同じく株式会社ラビックスが提供する「あんしん連絡網 You-OK」は、20名まで無料で利用できる企業向け安否確認システムです。 連絡・回答・集計・グループ・ユーザー、などの機能があり、基本的な社員の安否確認には利用できます。 ただし、機能は多くなく、カスタマイズもできないため、あくまでお試し的に使用してみるのがいいでしょう。
災害支援ハブ
https://ja-jp.facebook.com/help/1761941604022087
Facebookが提供する「災害支援ハブ」は、災害時に自分の無事を知らせる機能に加えて、支援物資やボランティアの提供・要請、周辺の災害情報などをまとめて確認できる総合ページです。個人間で安否を共有する用途には役立ちますが、企業が従業員全体の回答を一括管理・集計するための専用システムとは目的が異なります。
Google パーソンファインダー
https://www.google.org/personfinder/japan
Google クライシスレスポンスチームの運営する、「Googleパーソンファインダー」は、東日本大震災の際に臨時のサービスとして初めて提供されました。 「人を探している」と「安否情報を提供する」の2つの機能が使えます。「人を探している」を使って名前で検索をかけると、その名前の人の安否情報が表示されるという仕組みです。安否情報が詳細に登録できる上、プライバシーの問題にも配慮されています。
災害用伝言板
https://www.nttdocomo.co.jp/info/disaster/disaster_board/
NTTドコモの運営する「災害用伝言板」は、震度6弱以上の地震が発生した際に、ドコモのスマートフォンや携帯電話から安否情報を登録できるサービスです。フリーコメント以外にも、状況を選択して送信することもできるため、緊急時にも活用できます。 登録された安否情報はデバイスを問わず確認できます。
災害用伝言ダイヤル(171)
https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171/
NTTの運営する「災害用伝言ダイヤル(171)」は、声を登録できるサービスです。伝言の録音と再生ができ、災害の発生によって通信がつながりにくくなった場合に提供が開始されます。 こちらはWebではなく電話のみのサービスとなります。
まとめ
無料で使える安否確認システムや安否確認方法には、完全無料のツール、一定人数・機能まで無料のプラン、有料システムを一定期間試せる無料トライアルがあります。
個人や家族、20名以下などの小規模な企業・組織では、無料サービスから安否確認の仕組みを始める方法もあります。
一方、従業員数が多い企業や複数拠点を持つ企業では、回答状況や未回答者の把握、再通知、部署・拠点別集計、多言語対応など、本番運用に必要な機能を確認することが重要です。
「無料か有料か」だけで選ぶのではなく、自社が災害時に必要とする安否確認を確実に行えるかを基準に選びましょう。法人向けシステムを検討する場合は、無料トライアルを使って実際の運用手順まで確認することで、導入後のミスマッチを減らせます。

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