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エマージェンシーコール(インフォコム)vs安否コール到達率・回答率・BCP初動で選ぶ意思決定ガイド

エマージェンシーコール(インフォコム)vs安否コール到達率・回答率・BCP初動で選ぶ意思決定ガイド

2026/06/10. BCP初動エマージェンシーコール安否コール比較

「安否収集の完了」で終わるか「初動意思決定まで支援」が必要か。大企業IT連携型とBCP初動意思決定支援型、設計思想の根本的な違いから選定軸を整理します。

この記事の結論(3行サマリー)

  • エマージェンシーコール(インフォコム)は、複数拠点・部門別管理・多数利用者に対応し、インフラ・金融・製造業など信頼性が求められる大規模組織でも導入実績のある安否確認システムです。
  • 安否コールは、静岡県を拠点とする国際物流大手グループ(約140社)のBCP初動意思決定支援システムとして開発された経緯を持ち、スマートウォッチ対応(標準)・SMS通知(オプション)などの多経路通知と、拠点状況の可視化による初動判断支援を強みとします。
  • 選定の分岐点は「安否収集の完了」で終わるか、「初動意思決定まで支援」が必要かにあります。

 

比較の前に、ひとつだけ確認させてください。

安否確認が完了した後、あなたの会社の対策本部は動けますか。

この問いに「はい」と即答できない場合、選定すべきシステムの方向性が見えてきます。

index

開発背景と設計思想の違い

エマージェンシーコールと安否コールは、どちらも「災害時に従業員の安否を確認する」目的を持つSaaSです。しかし開発背景には決定的な差があります。この差を理解せずに選定すると、導入後に「使われないシステム」になるリスクがあります。

 

エマージェンシーコール(インフォコム)とは

インフォコム株式会社が提供する安否確認・緊急連絡システムです。阪神淡路大震災をきっかけに開発され、災害時の従業員の安否確認や指示連絡を支援します。複数の連絡手段、繰り返し連絡、柔軟な組織・権限設定により、中堅企業から大規模組織まで対応できる点が特徴です。

 

安否コールとは

株式会社アドテクニカが、静岡県を拠点とする国際物流大手グループ(約140社)のBCP初動意思決定支援システムとして2005年から受託開発し、2009年にSaaS化した安否確認システムです。東日本大震災・熊本地震での稼働実績あり。グッドデザイン賞2020受賞。

 

安否コールは、要望を後付けで機能追加してきた一般的なSaaSではありません。

約140社・多業種にわたる国際物流大手グループの実際のBCP運用課題を起点に設計されており、「対策本部が動き出すまでの時間を短縮する」という実務要件から逆算した設計になっています。

静岡県は南海トラフ巨大地震による大きな被害が想定される地域のひとつであり、防災先進県として自治体・民間ともに高い防災意識と実装経験を持つ地域です。この地で大規模グループ全体のBCP対応を支えるために生まれたという開発文脈が、安否コールの機能設計に直接反映されています。

 

BCP初動とは何か

災害発生後おおむね24時間以内に行う事業継続判断プロセスです。従業員安否の集約・拠点被災状況の確認・出社可否の把握・経営資源の損失評価・事業継続優先度の決定までを含みます。この初動の速度と精度が、災害後の事業再開時期と経営損失の大きさを左右します。

 

選定前に持つべき視点

「安否確認システム」と一括りにされますが、製品によって「安否を集めること」に特化したものと、「安否を集めた後に経営判断をできるようにすること」まで設計されたものに分かれます。この違いが、BCP担当者にとって最も重要な選定軸になります。

安否確認の本当の目的

安否確認の目的は、安否を収集することではありません。
災害時に、組織の判断を止めないことです。

安否確認が完了した後にこそ、本部の本当の課題が始まります。どの拠点が動けるか。誰が出社できるか。物流は維持できるか。これらの情報が揃わない限り、経営判断は下せません。
もし災害発生から6時間後、対策本部がまだ「どの拠点が稼働できるか」を把握できていないとしたら、その間に止まる事業と失う取引の規模はどれほどになるでしょうか。
安否確認システムの選定は「従業員の安否を確認できるか」という問いではありません。「経営判断に必要な情報が、災害発生後どれだけ速く対策本部に揃うか」という問いです。

 

機能比較|現場の困りごとで比較

従来の機能一覧型比較ではなく、実際の災害時に管理者が直面する「困りごと」を軸に整理しました。

 

現場の困りごと

エマージェンシーコール

安否コール

「メールが届かず回答が集まらない」

○音声電話・WEBによる繰り返し連絡で補完

◎スマートウォッチ対応を標準実装。SMS通知はオプションで追加可能。多経路で到達率を高める

「SMS通知で確実に届けたい」

×未実装

○初期費用無料。利用料(従量課金)が発生

「夜勤・現場スタッフから回答が来ない」

○標準的なプッシュ通知で対応

◎スマートウォッチ振動通知で就寝中・作業中も到達

「ログインを忘れて回答できない」

△要ログイン設計。パスワード忘れのリスクあり

◎パスワードレス対応。URL1タップで回答画面を表示。グッドデザイン賞2020

「安否は集まったが拠点状況が分からない」

△安否集計が主目的。拠点統合管理は対応外または限定的

◎拠点別被災状況・停電・入館可否を統合管理

「誰が出社できるか本部で把握できない」

△安否情報内での確認が中心

◎出社可否・交通手段を分離して収集・集計

「複数拠点の状況を電話で確認している」

○管理画面での集計は可能

◎拠点ダッシュボードで全拠点状況をリアルタイム一覧化

「大規模なITシステムと連携させたい」

○API提供で連携可能

○API提供で連携可能

「高いセキュリティ認証が社内要件」

◎ISMS等 高水準認証。IT管理部門向けの高セキュリティ設計

○ISMS:ISO/IEC 27001 JIS Q 27001 認定事業者(認定番号IA165279)・プライバシーマーク:JIS Q 15001 取得事業者(登録番号10824463)

「訓練が形骸化して本番で使えない」

○訓練機能あり

◎形骸化防止の運用支援・定期配信設計あり。平時の日常活用で習慣化

「家族の安否確認もしたい」

○家族向け伝言サービスあり

◎家族安否確認が標準装備(7名まで)。GPS位置情報共有も可能

「50名規模の中小企業でも導入したい」

○最大1,000名までのライトプランあり

◎50名〜数千名まで同一製品で対応可能

 

※2026年5月時点の各社公式サイト・公開情報に基づきます。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。

 

比較表から読み取れること:エマージェンシーコールは大企業向けの基盤とセキュリティに強みがあります。安否コールは「通知が届かない」「回答が来ない」「安否後の情報が統合できない」という実運用で最も頻出する3つの課題に対して、設計の中心を置いています。

 

「ログイン不要」に見えて、実際はログインが必要なケースに注意

発災直後という極度の混乱状態で「ログインの壁」が生じると、回答完了率が低下するリスクがあります。導入前に必ず確認してください。

 

注意:「ログイン不要」表記について

「ログイン不要」と表記されていても、初回登録・ログアウト後・機種変更後・長期未使用後などにIDとパスワードの再入力が必要になるシステムが多数あります。「パスワードレス(端末認証型)」かどうかは、導入前に必ず仕様を確認してください。

 

確認ポイント

ログイン型(エマージェンシーコール等)

ログイン簡略型(一部パスワードレス)

パスワードレス型(端末認証・安否コール)

初回ログイン

ID+パスワード必須

ID+パスワード必須

端末登録のみ

通常時の回答

ログイン後に回答

URL直接または簡略認証

URLタップのみで即回答画面表示

ログアウト後

再ログイン必須

再ログイン必要な場合あり

端末認証で再開

機種変更後

再ログイン必須旧端末通知は届かない

再ログイン必要な場合あり

新端末登録が必要ガイドで負担軽減

パスワード発行・管理

管理者が全員分発行・管理

一部必要

不要

URLタップ回答

ログイン後に回答

一部対応

タップのみで即回答画面表示

発災直後の回答UX

ログイン壁あり離脱リスク高

部分的に改善状況による

回答しやすい設計グッドデザイン賞2020受賞

離脱リスク

高パスワード忘れで離脱

中状況依存

低設計により軽減

パスワード忘れリスク

発生頻度高年1〜2回訓練では特に

発生する場合あり

パスワード入力を不要にする設計

 

※各タイプはシステムの設計分類であり、特定製品を直接評価するものではありません。導入前に必ず各製品の公式仕様をご確認ください。

回答率・到達率|災害時に本当に届くか 安否確認システムの本番は「実際の災害時」です。平時のデモでは問題なく動いても、震度6弱以上の大規模災害では通信インフラが著しく混雑し、メールが数時間〜数日遅延する

安否確認システムの本番は「実際の災害時」です。平時のデモでは問題なく動いても、震度6弱以上の大規模災害では通信インフラが著しく混雑し、メールが数時間〜数日遅延することが実際に起きています(※)。
※内閣府・中央防災会議「首都直下地震の被害想定と対策について」 4.4 通信

なぜメールだけでは不十分なのか

① 発災直後
通信集中
音声・データ通信に一斉アクセスが集中
② メール遅延
数時間〜数日
遅延・未着が多発。スパムフィルター誤判定も
③ SMSは到達しやすい
小サイズ配信
キャリア回線経由で混雑時も届きやすい
④ 通知到達
スマートウォッチ
振動通知で就寝中・作業中も気づく
⑤ 回答完了
パスワードレス
URLタップ1回で回答画面表示。回答負担ゼロ

エマージェンシーコールもメール以外の通知手段を持ちますが、スマートウォッチ対応(標準)・SMS通知(オプション)を実装して設計の中心に置いているのが安否コールの特徴です。食品・物流・建設・エネルギーという多業種・多拠点・夜間稼働を持つ国際物流大手グループのBCP要件から逆算した設計であるため、冗長設計が採用されています。

特に回答率低下が懸念される従業員層

→製造業の現場作業中(スマートフォンを持ちにくい)
→物流・倉庫の夜間稼働中(サイレントモード)
→医療介護の夜間勤務中(就寝・休憩中)
→高齢の従業員(メール確認の習慣が少ない)

BCP初動対応力|安否収集の「その後」

安否確認システムを選定する際に多くのBCP担当者が見落とすのが、「安否を集めた後のプロセス」です。実際の災害時に本部が本当に困るのは、安否収集が完了したその後にあります。

Step1

従業員安否の集約

生存確認・負傷有無・現在地の把握。安否確認システムの主な守備範囲。エマージェンシーコール・安否コールともに対応。

Step2

出社可否・交通手段の確認

「生存しているが出社できない」従業員の把握。拠点別の出社見込み人数の算出。安否コールは専用項目で収集・集計可能。

Step3

拠点・施設の被災状況確認

建物損傷・停電・断水・入館可否の把握。安否コールは拠点ダッシュボードで一元管理。エマージェンシーコールは安否集計が主目的。

Step4

⚠️ ここで多くの企業が「電話確認の連鎖」に陥る

安否収集後の情報が統合されていないため、本部担当者が各拠点に個別電話。初動の意思決定が大幅に遅延します。安否コールはこの段階を拠点統合管理で解消します。

Step5

BCP発動判断・事業継続可否の意思決定

「いつ」「どの拠点で」「何人で」「何の業務を」継続するかの経営判断。ここまでの時間が短いほどビジネス損失の抑制が見込まれます。安否コールはこの意思決定支援まで設計の核心に持ちます。

 

最大の分岐点:エマージェンシーコールは「安否収集の完結」を強みとします。安否コールは「安否収集から拠点状況の統合把握・BCP初動判断支援まで」を設計思想に持ちます。この差は、約140社・多業種にわたる国際物流大手グループが実際に直面したBCP初動の課題から生まれたものであり、機能追加として後から足されたものではありません。

料金・コスト構造の比較

料金は導入規模・カスタマイズ・契約期間によって大きく変動します。「見かけの月額」だけで比較すると、SMS送信料・訓練費用・サポート費用が追加されて想定以上のコストになることがあります。TCO(総所有コスト)での比較をおすすめします。

 

コスト項目

エマージェンシーコール

安否コール

初期費用

プランにより発生あり。

プランにより異なる。要問い合わせ

月額費用

中〜高価格帯(エンタープライズ向け)

中小規模から対応。従業員数課金型ミニマム:5,000円〜/スタート:15,000円〜

SMS送信料

該当なし(未実装)

オプション提供。従量課金制

訓練・定期発報

回数制限あり(プランによる)

無制限訓練が可能なプランあり

対応規模

ライトプランは最大1,000名、スタンダードプランは無制限

50名〜数千名まで対応

無料トライアル

30日間

1ヶ月(全機能使用可)

 

TCOで比較する際の確認ポイント:SMS送信料の有無・訓練回数の制限有無・家族安否・BCP初動支援機能が追加費用なしで使えるか、を合わせて確認してください。機能対価という観点で比較することが重要です。

どちらを選ぶべきか|企業規模・用途別の判断軸

 

エマージェンシーコールが向いている組織

  • 従業員数が多く、安否確認対象者が広範囲にわたる組織
  • インフラ・金融・製造・医療・自治体など、事業継続性が特に重要な組織
  • 複数拠点・複数部門を持つ組織
  • BCP・災害時の初動対応を重視する組織
  • 電話・メール・アプリ・LINEなど複数の連絡手段を使いたい組織
  • 未回答者へのフォローを自動化したい組織

 

安否コールが向いている組織

  • 50名〜数千名規模の中堅・中小企業
  • 製造業・医療介護・物流など現場・夜間稼働が多い業種
  • 高齢層・非ITリテラシー層の従業員が多い
  • 複数の通知経路を使って、回答率を高めたい
  • 安否収集後のBCP初動判断まで一元管理したい
  • 多拠点・グループ企業の拠点横断管理が必要
  • 静岡・東海・近畿・四国・九州など南海トラフ対策が急務

判断できない場合のシンプルな確認軸

「安否を集めた後、自社の対策本部は何が必要になるか」を1時間、BCP担当者と総務部長でシミュレーションしてください。

「安否情報の集約だけで十分」という結論が出た場合

両製品とも適合します

「拠点状況・出社可否・物流停止の統合把握が必要」という結論が出た場合

→ 安否コールの設計思想がより合致します

 

1,000名以上の企業へ|「全社導入前提」で考えない

大企業がBCP系システムの導入を躊躇する大きな理由のひとつは、「全社一斉展開の稟議リスク」です。しかし実際には、最初から全社員展開を行う必要はありません。

BCP初動対応を重視する企業では、まず災害対策本部の主要メンバー・総務責任者・拠点管理者のみでミニマム構成の先行導入を行い、検証してから全社展開するアプローチが増えています。これは「安否確認システムのトライアル」ではなく、「災害対策本部のPoC(概念実証)」として位置づけるべきものです。

 

STEP 01

無料相談・要件確認

BCP課題・現行システム確認

STEP 02

対策本部

先行導入

主要メンバーでミニマム構成検証

STEP 03

効果確認・稟議資料作成

意思決定支援としての効果を検証

STEP 04

全社展開

定着率の高い展開へ

 

PoC導入で検証すべき4点

  • 対策本部として本当に使えるか
  • 複数拠点の状況を統合把握できるか
  • 意思決定速度が実際に改善するか
  • 実災害・訓練運用に耐えられるか

 

PoC導入のメリット

  • 稟議リスクを下げやすい
  • 確認してから全社展開できる
  • 導入後の定着率が高まる
  • 比較検討中でも並走で検証できる

 

エマージェンシーコールとの比較検討中の大企業担当者にとって、安否コールの「BCP対策本部先行導入モデル」は稟議の通しやすさと導入リスクの低減という観点で有効な選択肢になります。まず意思決定層だけで運用を検証し、その結果をもって全社展開の判断材料にすることができます。

自社のBCP初動成熟度はどのレベルにありますか

Lv.1

安否確認のみ(メール・電話)

安否が集まるだけ。拠点状況・出社可否は把握できない。管理者が被災すると対応が停止するリスクがある。

Lv.2

安否確認システム導入(安否収集完結型)

地震時の自動配信・安否集計ができる。安否収集後の情報は電話確認。エマージェンシーコールはこの設計に強みを持つ。

Lv.3

多経路通知・回答しやすい設計

複数の経路による通知・パスワードレスで回答完了率の向上が見込まれます。安否コールはここから対応。

Lv.4

対策本部OS(統合基盤・情報統合設計)

安否・拠点状況・出社可否が対策本部ダッシュボードに統合。6時間以内の経営判断を目指した設計。

Lv.5

自律分散型BCP(高度実戦設計)

南海トラフ広域同時被災シナリオにも対応。グループ横断統合・物流・社会インフラ維持まで設計。管理者不在でも稼働継続を想定した設計。

導入前に確認すべき5つのチェックポイント

安否確認システムの導入後に課題となりやすいのは、「機能で選んだが運用が定着しなかった」というケースです。

  • 通知経路の多様性を確認しましょうメール1本依存になっていないか。SMS・スマートウォッチ等の代替経路が確保されているか。
  • 回答時の負担を確認しましょう従業員がログインなしで回答できるか。高齢層・製造現場の作業員でも回答できるUXになっているか。「パスワードレス(端末認証型)」かどうかを仕様で確認してください。
  • 拠点情報の統合可否を確認しましょう安否情報だけでなく、拠点被災状況・出社可否を一元管理できるか。BCP初動判断支援まで設計されているかを確認してください。
  • 訓練の継続性を確認しましょう年1回の訓練で形骸化しない仕組みがあるか。定期的な配信・訓練機能と運用支援が提供されているか。訓練回数に制限がある場合のコストも確認してください。
  • 名簿管理の運用設計を確認しましょう入退社・異動・出向者の名簿が常に最新化される仕組みがあるか。名簿が古いと訓練・本番ともに正常に機能しないリスクがあります。人事システムとのAPI連携の有無も確認してください。

 

よくある質問

Q: エマージェンシーコールと安否コールの最大の違いは何ですか?

A: エマージェンシーコールは、複数拠点・部門別管理・多数利用者に対応し、インフラ・金融・製造業など信頼性が求められる大規模組織でも導入実績のある安否確認システムです。安否コールは、静岡県の国際物流大手グループ(約140社)のBCP初動意思決定支援として開発された経緯を持ち、スマートウォッチ対応(標準)・SMS通知(オプション)などの多経路通知による到達率の向上と、拠点状況・出社可否の統合把握によるBCP初動支援を強みとします。選定の分岐点は「安否収集の完了」で終わるか「初動意思決定まで支援」が必要かにあります。

Q: 安否確認システムの回答率を上げるにはどうすればよいですか?

A: メールだけに依存しない多経路通知が最重要です。SMS・スマートウォッチを含む複数チャネルを持つシステムを選ぶことで、特に災害時の通信集中環境での到達率の改善が見込まれます。加えて、パスワードレス回答(URLをタップするだけで回答画面を表示)の設計が回答時の負担を下げ、実質的な回答完了率の向上が見込まれます。製造業の現場スタッフ・医療介護の夜間勤務者・高齢従業員では、この設計の差により回答完了率への影響が見込まれます。

Q: BCP担当者はどちらのシステムを選ぶべきですか?

A: 「従業員の安否を集めた後、対策本部が経営判断をするために何が必要か」を軸に選定してください。安否情報の収集だけで十分な場合はどちらも適合します。拠点被災状況・出社可否・物流停止の統合把握まで必要な場合は、BCP初動支援を設計思想に持つ安否コールが適合します。

Q: 中小企業でも安否確認システムは必要ですか?

A: 必要です。南海トラフ地震の被害想定では静岡・東海・近畿・四国・九州の中小企業が特に大きな影響が及ぶと想定されています。安否コールは従業員50名規模からでも導入できるプランがあり、大企業より人員が少ない分むしろ初動の速さが事業継続に直結します。エマージェンシーコールには最大1,000名の従業員に対応したライトプランがあります。

Q: 大企業でも安否コールは使えますか?

A: 使えます。特に推奨するのが「BCP対策本部先行導入モデル(PoC導入)」です。全社一斉展開ではなく、まず災害対策本部メンバー・総務責任者・拠点管理者のみでミニマム構成導入を行い、意思決定支援としての効果を検証します。稟議リスクを下げながら導入できるため、エマージェンシーコールとの比較検討中の大企業担当者にとって有効な選択肢になります。

Q: なぜメールだけでは安否確認に不十分なのですか?

A: 大規模災害時は通信各社のネットワークに一斉アクセスが集中し、メールが数時間〜数日遅延することが実際に起きています。SMSはメールより小さいデータサイズで送信でき、キャリア回線を通じた配信が可能なため、災害時の到達率がメールより高い傾向があります。製造業の現場スタッフ・医療介護の夜間勤務者・高齢従業員ではこの差が回答率に影響する傾向があります。

Q: 安否確認システムは訓練しなくても使えますか?

A: 技術的には使えますが、実際の災害時に機能しないリスクが高くなります。最大の問題は「名簿の陳腐化」と「従業員の操作不慣れ」です。年2〜4回の定期訓練を前提とした運用設計を推奨します。安否コールでは形骸化防止のための運用支援・定期配信設計を提供しています。

Q: 南海トラフ地震対策として安否確認システムを選ぶ際の注意点は?

A: 南海トラフ地震では静岡・東海・近畿・四国・九州の広域同時被災が想定されており、複数拠点を持つ企業は「全拠点が同時に被災する」シナリオでのBCP設計が必要です。拠点ごとの安否・被災状況・稼働可否を一元管理できるシステムでなければ、広域災害時の対策本部機能が実質的に麻痺します。安否コールは、南海トラフ地震による大きな被害が想定される静岡県で国際物流大手グループの実運用要件から設計されており、この広域多拠点シナリオへの対応が設計に織り込まれています。

 

 

Closing Thought

選定は、機能一覧の比較ではありません。

「安否確認が届くか」と「届いた通知に対して従業員が迷わず回答できるか」と「回答が集まった後に対策本部が判断を下せるか」。この3つの問いに答える比較が、本当の選定です。

エマージェンシーコールは、大企業のIT基盤との統合と高セキュリティという「守り」の設計に強みを持つ製品です。安否コールは、「届けること」「回答させること」「判断させること」の3つを設計の核心に置いた製品です。

「まず小さく試す」ことが、失敗しない導入への最短経路です。

運営会社 株式会社アドテクニカ

「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。

事業内容
デジタルマーケティング支援
デジタルコミュニケーションプラットフォーム開発提供
認定資格
ISMS ISO/IEC27001 JISQ27001認定事業者(認定番号IA165279)
プライバシーマーク JISQ15001取得事業者(登録番号10824463(02))
ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定事業者(認定番号0239-2004)