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株式会社東洋設計様 安否コール導入インタビュー

株式会社東洋設計様 安否コール導入インタビュー

2024/03/12. 安否コール導入インタビュー能登半島地震

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株式会社東洋設計様 安否コール導入インタビュー

株式会社東洋設計
管理部 二見英司様

 

株式会社東洋設計は、上水道・下水道等の「水環境分野」、道路・河川・まちづくり等の「土木分野」、再生可能エネルギー関連の「GX(グリーントランスフォーメーション)分野」、更には、これら3分野の知見融合による「SDGs関連分野」を含め、幅広く社会資本整備にかかる調査、測量、計画、設計、施工監理に携わる「総合建設コンサルタント」です。

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安否確認システム「安否コール」導入のきっかけを教えてください。

最初はグループ会社が「安否コール」を導入するということでご紹介いただき、当社もその中に加入していました。当時、当社はISO9001の認証を取得しておりましたが、追加でISO14001、ISO27000、ISO55001を追加取得するため、統合マネジメントの構築に取り組み始めたところでした。その中にBCPの項目があったことがきっかけでBCP策定をすすめるべく独自の導入を検討しました。
既に安否コールを導入していたグループ会社からご指導いただきつつ、1年ほど前に当社単独で契約して導入しました。
導入前の連絡網は携帯のメールだけでした。もともと北陸地方は地震が少ないといわれていて私自身は防災への意識はそんなに高くはありませんでした。BCPマニュアル作成などの過程で、だんだん「もし地震が起こったらまずい」と意識が高まっていきました。

令和6年能登半島地震が発生しましたが、被害などは大丈夫でしたか?

当社は東京、名古屋やその他の県外にも拠点が複数あります。本社は石川県金沢市内にあり、今回の地震の被害が最も多かった能登半島からは約100kmほど離れていることもあって、会社としては幸い大きな被害はありませんでした。金沢市内の震度は5強でしたが、会社における被害は、モニターや本棚が倒れたり、壁紙がずれたりしている程度で、社屋が崩れることはありませんでした。他の拠点からも被害の報告はなかったですね。

電話について、私がその時にいた場所が離れた場所だったので、電話は繋がって連絡をとりあうことはできました。

金沢市内では、例えば古い建物の瓦が落ちたとか、外壁や灯籠などの倒れやすい物が倒れたという話を聞いています。
本社から離れたところに自宅がある社員もいますが、能登半島のあたりにはおりませんでした。
ただ実家が能登半島にあり、当日帰省していて地震に遭い能登半島から脱出できず、何日か避難所で生活したという社員がいました。
通常であれば3時間程度のはずが、脱出するのに9時間もかかったそうです。

地震で困ったのは、そもそもお正月ということもあり流通がストップしたことや、恐らく店内も被害を受けたからと思いますが、コンビニなどが開いていなかったり、電気がついていなかったりしていました。いつもおにぎりが並んでいるところにカップ麺がならんでいるのを見たときは驚きましたね。
1月3日くらいまではそんな状態でした。
それとニュース、特に津波の情報がほとんど入ってこなくて、報道関係の方も困っていたのではないかと思います。
お正月明けは5日が仕事始めの予定でしたが、会社の中が散らかっていたりしたので、営業や管理部門など一部の部署の人が出社して片づけをしました。
その後、9日からは全社員が出社できました。

地震が発生したとき、従業員の安否確認はどのようにされていましたか?

地震後の初動対応は当社のBCPルールに従い、部長以上の役職者が統括・指揮しました。
社員全員に一人1台ずつ会社携帯を持たせていて、安否コールを導入する前までは基本的に一斉メール配信で連絡をしていました。情報伝達はこの方法である程度はできていたと思います。

今回の地震では社員が持つ携帯に一斉に安否コールが配信され社員がそれに回答するという形となりました。

気象庁の緊急地震速報が一斉に鳴り始めてすぐに安否コールから自動配信が来たので、配信スピードは非常に早いと思いました。これが配信から数十分後だったらと思うと安否コールは早くて良いと思います。
安否コールは届いたメールから数問に答えるだけで全て集計されるので、管理者としては安否確認が迅速に行えて非常に便利です。社内からも特に使い方に関してや、安否コールはパスワードがないので、そのような問い合わせはありませんでした。

社員の安否確認状況を安否コールのマップ機能で見ると、ほぼ全員が「無事」という結果が緑色のピンで居場所が一目でわかります。統計一覧のリストで無事は確認できますが、こうやって視覚的にすぐに安否状況や位置情報がわかるのも良い機能だと思います。


今回お正月休み期間における地震配信回数は3回でした。休暇中という状況もあり会社端末を持っていない社員もいたものの、4分の3以上は即時安否コールで回答されて安否を確認できました。
更に管理職の人に安否コールで回答していない人をお知らせし、補完として他の手段で安否確認の依頼をしたことで地震当日の1月1日中には第一報としての全社員の安否を確認できました。

訓練はしていますか?

訓練は数年前の北陸地方の地震のときを契機に過去数回程度実施しました。今回の元旦の地震では休暇中だったため4分の3程度の回答となりましたが、訓練時はほぼ100%です。
社員の入退職などのメンテナンスは、手作業ですが私が随時行っていますので、送信に失敗したユーザーは今のところおりません。安否コールの運用は問題なく万全にできていると思います。
訓練頻度の基準は今まで特別に決めたものがなかったですが、今後は年に一回は実施したいと考えています。

満足している点、また課題等ありましたら教えてください。

安否コールは地震限定で使っているのみでそれ以外の用途は特に考えていませんが、地震対応において非常に効果的で、完成されていると思います。
わかりやすさを考慮して、通常の通達などは今まで通りのメール通達でやっていく予定ですが、地震などの有事の際は通信規制が起こる可能性があるのでその場合は情報連絡の手段として、安否コールの手動配信や掲示板も活用したいですね。
今回、大型地震が実際に来たことで結果的に準備しておいてよかったと感じています。
事前に告知することで平日の訓練では100%の回答を得られますが、休日の有事などでもなるべく迅速に安否を確認できる状況を整えたいと思います。

会社概要

社名 株式会社東洋設計
所在地 石川県金沢市諸江町中丁212番地1
TEL 【代表番号】(076)233-1124
【営業直通】(076)263-6555
FAX 【代表番号】(076)233-2113
【営業直通】(076)233-1224
事業内容 水道工事や土木工事および都市計画などのコンサルティング
上下水道や道路および河川分野などの設計や監理、など
URL https://www.toyosk.co.jp/
運営会社 株式会社アドテクニカ

「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。

事業内容
デジタルマーケティング支援
デジタルコミュニケーションプラットフォーム開発提供
認定資格
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