アドテクニカ・BCPニュースレター 【なぜ安否確認が必要なのか?企業の最優先対応を考える】
2024/09/12.
前回のBCPニュースレターで、筆者がこのコラムを執筆するきっかけとなったのは、BCPに不可欠な安否確認ツールである当社の安否確認システム「安否コール」であることを書きました。
その重要性は今も変わりませんが、そもそも「なぜ安否確認が必要か?」について、読者の皆さんと私の視点が違うかもしれませんので、そのことをお話ししましょう。
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質問です。「安否確認の必要性」とは?
セミナーでよくこの質問をします。
「何のために安否確認が必要ですか?その目的を聞かせてください」
この問いかけに対して、ほとんどの方からは
「従業員やその家族の安否を確認するため」
との返答が返ってきますが、それでは答えになっていません。
なぜなら、
「安否確認をすることがなぜ必要か?」
という質問に替えると、答えに困ってしまう方が多いからです。
私は同じ質問をされたら、このように答えます。
「安否確認は、安否の確認ができない人(行方不明者)を特定し、その捜索のために必要です」
安否確認をして返信がある方は、たとえケガをしていたとしても命は失っていない方です。安否確認の返信がない方は、それが不明です。ひょっとしたらどこかで救助を求めているかもしれません。一刻も早く見つけて助け出さなければならないかもしれません。また、最悪の場合、既に亡くなってしまっているかもしれません。
企業にとって最も重要な経営資源である人的資源、つまり従業員およびその従業員を支える家族の安否を確認することは、事業を再開(すなわち事業継続)するために行う災害直後の最優先の対応業務です。安否確認が取れない役員・従業員を特定し、その捜索のために安否確認が必要なのです。
緊急事態の発生と同時にBCPを発動し、その第一に行うことが「安否確認の業務」です。
IT活用で進化する安否確認システムの重要性と効果
現在は、ITツールの発展により、インターネット(スマホ)を使った安否確認システムが、その威力をいかんなく発揮しています。
例えば、緊急時には迅速に情報を収集し、従業員の安否をリアルタイムで把握することが可能です。また、位置情報を用いた捜索の効率化や、複数の連絡手段を駆使して迅速にコミュニケーションを図ることができる点も大きな強みです。
当社の扱う安否確認システム「安否コール」は、まさにこの分野のパイオニア的システムであり、最新の機能と使いやすさが多くのユーザに認められています。
安否確認システム「安否コール」の各種機能のうち、特に行方不明者の捜索に必要な機能を次回ご紹介しましょう。
<<筆者のご紹介>>
IST経営コンサルティング
石井 洋之
静岡県BCPコンサルティング協同組合 理事
静岡県立大学客員共同研究員・静岡大学講師
中小企業診断士
博士(学術)
安否確認システム「安否コール」について
「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。
- 事業内容
- デジタルマーケティング支援
デジタルコミュニケーションプラットフォーム開発提供 - 認定資格
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