3社比較しましたが一番CPに優れていました。高齢者の多い介護現場での回答率80%ですが、さらに上げていきたいです。
安否コールシステムを導入して頂いてから2年半程経ちますが、そもそも「安否コール」を知った"きっかけ"はなんだったのでしょうか?アドテクニカの安否コールを選んだ理由を教えて下さい。
以前は、災害時の連絡訓練を電話でしていましたが、かなり時間がかかり、しかも全体に連絡することはできませんでした。また、電話やFAXでの連絡は、停電時には使えないという問題もありました。また、夜間に災害が起こった時は、利用者への対応に追われて、職員や利用者のご家族への連絡などとてもできないという課題もありました。そんな時、インターネットなどを通じて安否確認し自動的に集計するシステムがあることを知り、アドテクニカさんのことを紹介してもらったのがきっかけです。アドテクニカさんには、法人本部へ来ていただき、施設長全員で説明を聞き、質疑応答の時を持ちました。他にも3社ほど検討しましたが、一人当たりの単価が決め手となって、アドテクニカさんを選んだわけです。 | |
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災害時に想定される御社の業務上の影響を教えて下さい。又、その対策として策定されていることはありますか?
災害というと、火事、地震、台風、津波等が想定されますが、業務に及ぼす影響としては、時には事業を中断しなければならないことがあります。また、通所施設では、原則として、ご家族にご利用者を引き渡すことになっていますが、帰れない人も出るでしょう。又、入所施設においては、働ける職員があまりいない中で、ご利用者の生命を守り、業務を続けなければならない課題もあります。災害に備えて、施設では毎月、防災訓練を実施し、避難訓練等を行っていますが、近年は豪雨や暴風、大津波、大地震も予想されますので、BCPを作成したところです。どの程度の災害時に、どの業務を休業にするか、そのことを、だれが、誰に対してどんな方法で連絡するか、また、だれがどこに参集するかといったことを定めています。災害時には、対策本部や施設と、関係者(ご利用者、家族、職員、行政等)の間で、連絡を取り合う必要があるので、電話ではなく、安否コールシステムを活用して、情報を一元的に管理し把握することにしています。また、大きな災害時には、福祉避難所としての役割も果たさなければなりません。災害時には、原則として、通所施設など(入所施設以外の事業所)は全て休業となり、参集可能な職員やパートさん達は全て入所施設に集まって、緊急事態に対応することになっています。従って、どれだけの職員が参集可能かを把握する必要もあり、「安否コール」システムを通して、その状況を把握し、人手の少ない施設へ、職員を回すなどの調整もするわけです。 | |
業界では災害時に備えた対策には積極的ですか?取引先から求められたことや協定などありますか?
福祉分野では、国も県も市町も、災害対策に非常に積極的で、様々の通知等を通して、事業所に対し、災害対策をたてることや、防災訓練を求めていますね。協定としては、先ほど述べた、地方自治体と交わした「福祉避難所協定」があります。協定を結んでいるのは、主として入所施設で、「災害時には、障碍者など特別の配慮が必要な人を受け入れる」という内容になっていますが、職員の派遣がどのようになるのかや、報酬等に関する細かい取り決めなどはまだ明らかになっていません。
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「安否コール」を知った時の率直な感想をお聞かせください。
関根)安否確認システムの存在も知らなかったですが、使ってみてすごく便利だと思いました。 板倉)初めて安否コール活用訓練をした時には、操作が分からなかったのか、あるいは、システムの不具合によるものか、送信できなかった人もいましたが、今ではほとんどの人が、返信に慣れてきたと思います。 | |
配信訓練はどのくらいの頻度で行っていますか?その中で社員の方や利用者様の意識の変化は感じていますか?
今年度は毎月実施していますね。昨年は、半年に一回ぐらいで、回答率も低かったですが、回数を重ねるごとに率が上がってきました。以前は70%台でしたが、先月の訓練では80%台まであがりました。各施設ごとに返信率をお知らせして、施設長に返信できなかったユーザーのフォローをしてもらっていることが、効果を促しているのかもしれません。また、訓練にあたっては、「注意」の文言を入れることができるので、「なにかあったら連絡する」「参集する」という意識は高まってきた気がします。
手動メールは、災害時以外にも連絡ツールとして使えますが、御社ではどのような時に使っていますか?
連絡ツールとしては、訃報のお知らせにも利用しています。活用の内容や頻度は、施設によって差がありますが、アンケート機能などを利用して、職員同士の連絡のために頻繁に活用している施設もあります。 |
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満足しているところ、導入してよかったと思われるところを教えて下さい。
先日の台風の時、施設が停電したため、電話もFAXもパソコンも使えない状況でしたので、自分のiPadから全職員宛に手動配信で「状況を知らせてください」と伝えました、すると返信が届き、訓練時のテスト以外では初めて活用しましたが、状況確認ができて、非常に助かりました。管理者の方は停電したらパソコンが使えなくなることは頭に入れておいたほうがいいですね。
「安否コール」をお使いの上で改善してほしいことは何でしょうか?
ユーザー登録でどうしても迷惑メールフィルターに引っかかってしまう人がいます。個人の端末の設定なので登録のサポートが難しいところがありますね。また高齢者の方は回答の際URLからアクセスしないで、メールで「無事です」と返信してしまう人もいました。URLでなく、「ここから返信してください」などのボタンにしていただければ分かりやすいのかな、と思いました。メールのタイトルも【安否コール】ではなく【やまばと】で入れられるといいですね。 |
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安否確認システムを導入していない企業様へのメッセージをお願いいたします
災害時の安否確認には、「安否コールシステム」の活用が一番です。ご利用者、職員、職員の家族等、関係者の皆さんの安否状況が、瞬時に届きます。「安否コール」を使うと、当日出勤していない職員や、遠方にいる職員の安否確認までも、一元的に管理・把握できます。手間をかけずに情報収集することができ、人手が少なくなっている施設に対して人員をまわすなど、迅速・適切な対応をすることができるので、活用をお勧めします。
アドテクニカ:今後も避難訓練などで安否コールをご活用いただき、災害時の迅速な安否確認にお役立ていただければと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました。(取材:2018年10月)
| 社会福祉法人牧ノ原やまばと学園
事務局長 板倉 仁様 事務員 関根 徹様
「台風で停電してしまった時、安否コールがなければ状況確認が何もできなかったので非常に助かりました。」
| 牧之原やまばと学園は、まもなく創業50周年を迎えます。現在、牧之原市、島田市、吉田町において、障碍者福祉サービスや、介護保険サービス、老人福祉サービスを提供しており、事業所の数は、入所、通所、訪問介護、相談事業等、計30、職員数は、480名位です。地域とのつながりの中で、地域のニーズに応えた働きをすること、ご利用者を大切にし、専門性に基づいた支援をすること、職員同士が助け合う、働きやすい職場になることを目指して努力しています。 |
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